エドワード・ヴァン・ヘイレン、がんにて死去。これまでこんな音、聞いたことなかったよ……
家に帰りつき、ターンテーブルにLPを乗せ音が出るのを、緊張して待った。なにやら近未来的な音から一転、やはりAMラジオとは比べものにならない、クリアなのに荒れ狂ったようなディストーションのリフが始まった。「Runnin’ with the Devil(悪魔のハイウェイ)」だった。こんな激しいギターサウンドなのに意外なことにコーラスが澄んだ声でとてもキレイだったことに驚いた。ボーカルがあるところではギターのボリュームでディストーションをコントロールしているようで、繊細な歪みが出ていた。
2曲目の「Eruption(暗闇の爆撃)」はジャケットを見ながら「なんでこんなに短いんだろう?」と首をかしげていたら、丸ごとギターソロである。また、0:59あたりが何をどうやったらこんなに早く弾けるのだろう? とまた、鳥肌を立てた。
当時はロックミュージシャンが動いているところなんて、ライブでも行かない限り見られなかった。
テレビでもめったに流れないしYouTubeなんて当然なかった。後に、雑誌Player(だと思う)でエドワード・ヴァン・ヘイレン特集で「ライトハンド奏法」という思いもしなかった右手の人差し指でフィンガーボードを直接叩くというやり方で超絶スピードを実現していたと知った。