くらし情報『新生「VAIO Z」ができるまで - VAIO安曇野工場潜入レポート【前編】』

2015年2月26日 06:00

新生「VAIO Z」ができるまで - VAIO安曇野工場潜入レポート【前編】

出荷直前というタイミングでの忙しい時期にも、こうした対応をしていただいたことには感謝したい。

●小型基板の秘密?
○小型基板の秘密?

さらに、基板実装ラインにおいても、VAIOならではのモノづくりの特徴が出ていた。VAIOでは、ソニーEMCSで活用していた基板実装ラインを活用しているが、ここではキャリアと呼ぶプレートを使用した生産を行っているのが特徴だ。

一般的な基板実装ラインでは、生基板のまま、実装ラインに投入することになるが、VAIOではその方法を採らない。

VAIO Zでは10層の実装を行い、基板の小型化を図っているが、すべての層に均一に銅を使っているわけではないという。これは小型化するための工夫の結果なのだが、そのため、生基板のまま実装すると、基板が反りやすいという課題が発生する。

そこでアルミで作られたキャリアを利用し、生産ラインでこの課題を解決したという。また、複数のボードをキャリア上に埋め込めること、そして、基板のぎりぎりの位置にまで部品を実装できるといった効果もあり、これらが結果として、コスト減にもつながっているという。


実際、ODMで作られているVAIO Fit 13Aの基板と比較して、VAIO Zの基板は3分の2まで小型化。

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