新たな車載半導体トップシェア企業の誕生へ - NXPとFreescaleの合併は半導体業界に何をもたらすのか?
○合併効果により自動車/IoT分野での躍進を狙う
このあたりの話はまた後でするとして、まずはConference callの内容から。今回の合併により、特にHPMS(High Performance Mixed Signal)の分野で有力なポジションを確保できるのが大きいとする。特に自動車向けではNo.1になるし、またMCUマーケットでもNo.1になれることになる(Photo02)。また統合後1年で2億ドルの節約が可能になり、5億ドルのコスト相乗効果が生まれるほか、一株あたりの利益も改善する。当初は有利子負債が増えるが、これは6四半期で改善するという見通しも示されている(Photo02)。
製品ポートフォリオに関しては、特に"Smarter World"として今後伸びてゆくと見られている市場向けに向けてのシナジー効果が大きく、特にSecurity CarとかADASの分野、それとIoTの分野で顧客と製品ポートフォリオの両面で拡充が期待できるとしている(Photo03)。買収の方法は、Freescaleの普通株一株が、NXPの0.3521株+6.25ドルと交換という形になる。買収金額はおおよそ118億ドルで、うち98億ドルは株式交換、20億ドルが現金の形になる。