血流説とはゴロゴロは大きな血管の中で血が流れる振動音ではないかという仮説です。
しかし、筋肉の収縮を測定する筋電図により、ゴロゴロ鳴っているときは喉頭の筋肉が非常に細かく伸縮を繰り返していることが明らかになり、喉頭説が台頭してきました。また、ゴロゴロ音は空気を吸う時と吐く時の間に一瞬止まることがわかりました。
それでも、喉頭説に確信が持てない理由としては、喉頭部分切除を受けた猫がゴロゴロを鳴らすことができたことが挙げられます。しかし、この猫は喉頭麻痺で通常の鳴き声を発することもゴロゴロも鳴らすこともできませんでしたが、喉頭部分切除を受けた後は回復し通常の鳴き声を発することができゴロゴロ音も再び鳴らすようになったと記録されています。
現在では、喉頭筋によって振動させられている声帯に空気が通るとゴロゴロ鳴るという説が有力で、個人的にも声帯とそれを震わせる筋肉が温存されていればゴロゴロは鳴らせるのではないかと思います。
○まとめ
猫独特のコミュニケーションツールであるゴロゴロ。まだ視覚も聴覚も発達していない新生猫がゴロゴロでコミュニケーションをとっていたとは驚きです。
ゴロゴロを鳴らす理由としてはスマイル説とエンドルフィン説で多くの場合は説明がつくのではないでしょうか。