くらし情報『筑波大学など、体内時計を調節するペースメーカー細胞の存在を証明』

筑波大学など、体内時計を調節するペースメーカー細胞の存在を証明

さらに、NMS細胞群からの神経伝達を阻害すると、視交叉上核全体および行動のリズムがなくなった。

これらの結果から、視交叉上核にある神経細胞の約40%を占めるNMS細胞群が、マスタークロックとして機能していることが示された。ただし、NMSそのものをノックアウトしても何も起きなかったことから、このプロセスにおいて重要な神経伝達物質の正体はわからなかった。

今後、NMS細胞群が使っている神経伝達物質の実態をさらに追求していくことで、体内時計の同調現象の全容解明につながる可能性がある。また、この神経細胞群をターゲットとして、概日リズム障害に関連した睡眠障害などの疾患の診断・治療が可能になることも期待される。
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