日産のゴーン氏がMWCに初登場、「2016年に自動走行カーを投入する」
これらについては積極的に取り組んでおり、将来的に解決に向かうとの見通しを示した。
EVの次となるのが、自動走行カーだ。といっても、Googleが開発しているような無人運転カーではない。運転手は引き続きシートに座っているが、時にハンドルから手を離すことができるという意味での自動運転となる。「われわれ自動車業界が取り組んでいるのは自動で走行できる車であり、運転手がいない無人カーではない。運転手はおり、これまで以上に車をコントロールができる」とGhosn氏。路上のアクシデントの90%が人間の運転ミスによるものであり、「人間のアクションに制限を設ければ、事故の比率は下がり、運転がもっと快適になる」と続けた。さらには、若者などコンシューマーのトレンドにも共鳴するものだという。
「自動運転カーは大きいものだ。これは現実のものであり、われわれ自身を変革するものになるだろう」(Ghosn氏)。
○まずは渋滞時の自動運転から
Ghosn氏によると、日産とRenaultは自動運転カーに段階的に取り組むという。まずは2016年、交通渋滞時に自動走行する車を投入するという。運転手は渋滞時にハンドルから手を離すことができ、前方を見続ける必要がないというものだ。