ロシアの「国際"じゃない"宇宙ステーション」建造計画 (1) 2024年、ロシアが国際宇宙ステーションから離脱
一方、1991年に誕生したロシアは、ソ連時代に打ち上げられた「ミール」という宇宙ステーションを引き続き運用しており、また新しく「ミール2」を建造する計画を持っていたが、資金難により計画はほとんど進んでいなかった。そこでNASAはロシアと手を結び、アルファとミール2を合体させる形で、新しい宇宙ステーションを造ることを決定する。それが今の国際宇宙ステーションとなった。
そして、もともとミール2のモジュールとして開発されていたザリャーの打ち上げを皮切りに、ユニティ(米、1998年)、ズヴィスダー(露、2000年)、ディスティニー(米、2001年)、クエスト(米、2001年)、ピールス(露、2001年)、ハーモニー(米、2007年)、コロンバス(欧、2008年)、「きぼう」(日、2008-2009年)、ポーイスク(露、2009年)、キューポラ(米、2010年)、トランクウィリティ(米、2010年)、ラスヴェート(露、2010年)、恒久型多目的モジュール(米、2011年)といったモジュールが打ち上げられ、ステーションに結合されていった。またこれと並行し、ステーションの横に伸びるトラス構造物や、そこから広がる太陽電池パドルなどが2000年から2009年にかけて打ち上げられ、さらにカナダ製のロボットアームや、ステーションの外に設置する実験機器なども打ち上げられ、組み立てられていった。