ロシアの「国際"じゃない"宇宙ステーション」建造計画 (1) 2024年、ロシアが国際宇宙ステーションから離脱
国際宇宙ステーションはひとまず、2011年7月をもって「完成」ということになっているが、今後も3基のロシア側のモジュールが打ち上げられる予定であり、また米国のビグロゥ・エアロスペース社が開発する、空気で膨らむ形式のモジュール(インフレータブル・モジュールという)も打ち上げが計画されており、本当の意味ではまだ未完成だ。
○ロシアが打ち出した方針
ロスコスモスが2月24日に発表した方針は、同庁内で開催された、今後の有人宇宙計画について話し合う会議の中でまとめられたものだ。座長はロスコスモスの前身にあたるロシア航空宇宙庁(ロスアヴィアコスモス)の長官を務めていたこともあるユーリィ・コープチェフ氏である。今後この方針は、産業界のトップも交えた会議の中で、最終的に決定されるという。ロスコスモスが発表した方針は、大きく3つの項目から構成されている。
国際宇宙ステーション計画には2024年まで参加する。
2024年時点でロシアが保有する国際宇宙ステーションのモジュールのうち、3基を切り離し、それらを基にロシア独自の宇宙ステーションを建造する
月探査にも力を入れ、無人探査を行った後、2030年代中に人間を送り込む
現在、参加各国の間では、国際宇宙ステーションは2020年まで運用されること決定がなされている。