事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (190) タクシーにiPadを搭載してデジタルサイネージを導入
(袴田氏)
タクシーの広告といえば、前部座席の背に設置された紙広告が思い浮かぶが、手に取ったとしても車内で読み終わったらそのまま元の場所に戻すことも多い。新しく紙広告を入れても、数日でくしゃくしゃになってしまうのは非常に無駄が多いため、ミナミタクシーでは、紙媒体の広告は掲載してこなかったという。
「一方、タブレットの画面は、紙のように劣化しません。車内にiPadを搭載したタクシーが走っていれば、なんとなく気になり触ってみたくなります。iPadを通してドライバーとコミュニケーションが生まれ、リピーター客になっていただける効果も期待できます」(袴田氏)
同社が導入した、iPadを使ったデジタルサイネージシステムの概要とメリットは以下の動画のどおりだ。
○「触れる」車内広告サービスがiPadで実現
誕生したのが、触れるデジタルサイネージ「AD Touch」だ。2014年7月頃に構想をまとめ、飲食業を経営する株式会社A.A.Aと共同で開発し、同年11月11日より全車両でiPadによるデジタルサイネージをスタートさせた。AD Touchが、通常のフォトフレームと違うのは、iPadの「触れる」