事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (190) タクシーにiPadを搭載してデジタルサイネージを導入
(渡辺氏)
タクシーへの設置方法は、車内助手席のヘッドレストにマジックテープで取り付けた。乗客はそれを取り外して自分の膝の上に置き、手元で操作できるし、取り付けたまま目線の位置でタッチもできる。
○iPad導入で車内コミュニケーション効果
乗務員の岩﨑良尚氏は、車両にiPadを導入してから乗客とのコミュニケーションに変化を感じているという。
「運転していて、『あ、テレビがついてる!』といった反応から始まって、『どうやるの?』といった質問はよく受けるようになりました。『とりあえず触ってみてください』とお答えすると、お客様は興味津々で画面に触れているようです。車内の雰囲気が和やかになり会話が増えていますね」(岩﨑氏)
「例えばご年配の方は、iPadにはあまりご興味はないのかと思っていたのですが、『この店の料理はおいしそうだね』とか、『このラーメン屋、今度行ってみたいな』と感心が高く、車内の会話も弾みます。『広告を載せてみたいのだけど』といった声も聞かれますね」(岩﨑氏)
運用上の課題はiPadの充電方法だ。現在はシガーソケットを利用するアクセサリー経由で充電しているため、エンジンをかけていないと充電されない。