事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (190) タクシーにiPadを搭載してデジタルサイネージを導入
という特性を使っている点だ。乗客はタクシー車内で自由に情報を閲覧しながら、気に入った広告の店があれば、連絡先を確認したり、自分の携帯端末をiPadにかざしてQRコードから情報を取得できる。iPad画面に次々流れる広告情報を乗客がタッチするスライドショータイプの広告配信システムだ。
AD Touch開発に関わった株式会社M.A.Aの広告・宣伝部長、渡辺大永氏はiPadを使ったタクシー広告の効果をこう語る。
「閉鎖された空間で広告を流す『キャプティブマーケティング』は、より広告効果が高くなると考えられています。タクシーという閉鎖された空間で広告を流すだけである程度の効果は期待できますが、さらに顧客自身が関心をもった情報について、iPad画面に触れて詳細を確認できる仕組みは顧客の印象に残りやすくなります」(渡辺氏)
広告主からAD Touchへ掲載依頼があると、ショップデータなどの詳細情報を指定の用紙に記入してもらい、掲載用の写真を準備して、掲載期間を決め広告掲載する。
通常インターネット広告媒体は、掲載期間中に広告原稿を変更できないケースが多い。一方AD Touchは、広告主の側からいつでも内容の差し替えが可能だという。