2015年の今、ヒートマップがウェブ解析において有効である理由とは
しかし、スマートフォンの普及に伴い、SNSやキュレーションメディアのような新たなメディアからの流入が急速に増加している。
○ページビュー数からはコンテンツの質を判断できない?
もし単純にページビューを重視するのであれば、各SNSのタイムラインに表示されるタイトルやサムネイルをインパクトのあるものにすればいい。反響を上げるための定石とも言える行為である。そして、実際そのような手法をとるメディアも多い。
「ですが、それでPV数が稼げたとしても、訪れた先のコンテンツに内容が伴っていなければ、ユーザーは失望して、簡単に離れていってしまいます。それではユーザーがサイトに定着してくれません」(渡邊氏)
安易なシェアや引用などを用い、ユーザを煽るようなタイトルやサムネイルで集客を行う行為が一般的になるにつれ、コンテンツの質を測る指標として、ページビューだけでは、有効な指標と呼べない状況となってきた。こうした背景の中で、ページビューの多寡だけでなく、来訪者がそのコンテンツを最後まで読み通せたかどうかを把握することができれば、"内容が伴っているか"を測るのに有効だと言える。「現在、客観的にコンテンツの良し悪しを測るのであれば、ヒートマップを用いたウェブ解析が最も有効だと考えています。