くらし情報『足元で変化がみられる日本の経常収支』

2015年3月19日 11:49

足元で変化がみられる日本の経常収支

○経常収支

モノやサービスなどの取引をまとめた経常収支には、3つの要素があります。

(1)貿易・サービス収支

貿易収支(モノの輸出入)
サービス収支(訪日外国人客・日本人海外旅行者の宿泊費などの受取り・支払い、旅客運賃や国際貨物の受取り・支払いなど)

(2)第一次所得収支

債券や株式などの利子・配当金などの受取り・支払い

(3)第二次所得収支

新興国への経済援助など対価を伴わない資産の提供に係る受取り・支払い

経常黒字とは、日本が海外から受け取った金額が、日本が海外へ支払った金額を上回った状態のことで、経常赤字とは、逆の状態です。

過去の日本の経常収支の状況を振り返ると、1970年代に石油価格の高騰によって貿易収支が赤字になったことをうけ、経常収支が大きく落ち込みましたが、1980年代からは、世界的な景気拡大を背景に貿易収支が黒字転換したことから、経常黒字が拡大しました。しかし、2011年に燃料輸入の拡大などを受け貿易収支が赤字転換して以降、経常黒字の減少が続いています。一方、利子・配当金などの受取り・支払いを示す第一次所得収支は黒字が続いており、経常黒字に貢献しています。

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