人の印象は「敬語」で9割決まる? - 『出口汪の「好かれる!」敬語術』
敬語術』(出口汪/SBクリエイティブ/2013年5月/666円+税)を読んでみるというのはいかがだろうか。敬語は理屈だけでなく「慣れ」の部分も大きいので、日頃から使っていればある程度は自然に身につけられるものだが、慣れだけに頼っていると自分が「間違った敬語」を使っていることに気がつかないおそれがある。本書のような敬語をテーマにした本を一冊読んで、正しい知識をひと通り知っておくと、いざというときに困らずに済む。
○敬語はコミュニケーションの潤滑油
もしかしたら、「敬語は別にビジネスの本質ではないのだから、相手を尊重する気持ちさえ伝われば正しくなくてもいいのでは」と思う人もいるかもしれない。たしかに、合理性を突き詰めるならばこのような考え方も間違ってはいないとは思う。しかし、現実には敬語を正しく使うことができないと「相手を尊重する気持ち」が伝わらない場合が多い。逆に敬語を完璧に使いこなすことさえできれば、それだけで相手に好印象を与えることができる。日本で仕事をしようと思うなら、正しい敬語を覚えることは実はとても効率のよい投資なのだ。
本書には、人の印象は「敬語」で9割決まる、といったことが書かれているが、これは決して言い過ぎではない。