VB6.0アプリケーションは社内にありませんか? - Windows Server 2003のマイグレーションで要注意!
VBアプリケーションの厄介さとは、さまざまなバージョンが存在し、それらが依存する開発環境や実行(ランタイム)環境、サードパーティ製ツールが異なっていることから生じる。
例えば、VB6.0の製品サポートはすでに終了しているが、実行環境については「"動作する"よう、その互換性に向けて努力を続ける」(マイクロソフトの2012年の声明)として、Windows Server 2008やWindows 7/8でも動作するVB6.0ランタイムが提供されている。しかし、一方で、開発やメンテナンスに必須となる開発環境については、Windows 7やサードパーティ製ライブラリの動作など、サポート外がほとんどだ。このように、OSのサポート切れで移行が困難であるうえ、仮に新しい環境に載せ替えることができても継続的に使用するには課題が山積みの状況である。
システムズの板倉利幸氏(東京事業所 ソリューション開発グループ 主事)は、「こうした課題に対応するため、マイグレーションでは、ステップを踏んで最新の環境に向けて変換を行っていくことが大きなポイントです」と話す。つまり、細かなバージョンごとに存在するコードの差異を解消しながら、最新の環境で動作する"VB.NETアプリケーション"へと移行させていくわけだ。