VB6.0アプリケーションは社内にありませんか? - Windows Server 2003のマイグレーションで要注意!
具体的には、以下のようなステップを踏む。まずは、開発ツールのVisual Studio 2008で提供されている「Microsoftアップグレードウィザード」を使って、VB 6.0プロジェクトをVB.NET 2008プロジェクトにアップグレードする。これは、VB 6.0をアップグレードできるのは、Visual Studio 2008までであるためだ。
その際に、プログラムソースコードの非互換を解消していくわけだが、ここで、システムズの長年のノウハウが生かされる。「例えば、VB.NETでは、文字列のバイト数を取得するVB6.0のLenB関数がなくなっています。アップグレードウィザードではエラーとなって変換できないため、事前に変換が可能なコードに書き換えておきます。このほかにも、配列の添え字の違いや丸付き数字の扱いなど、変換のためのルールは数千件に及びます」と板倉氏。
こうしてウィザードによって無事変換されたVB.NET 2008プロジェクトは、今度は、VB.NET 2012プロジェクトに変換される。
変換は長年のノウハウが詰まった「変換ツール」によって一括処理することができる。このようにして、最新の開発環境と実行環境に対応したVB.NETアプリケーションへと生まれ変わっていくのだ。