発売20周年を迎える「パーラービーズ」で遊んでみた - "モノ作り"の楽しさを親子で実感
などと考えていた。
ビーズを並べる作業に関しても同様のことがいえる。例えば、ビーズの色を交互に変えたい場合、最初から上から順に並べていく方法もあれば、先に片方のビーズだけをひとつ飛ばしで並べた後、もうひとつをそのすき間を埋めるように並べていく方法もある。飽きっぽい筆者の場合、単純作業に疲れてくると並べ方を変えたりして気分を変えながら最後までやり通した。
また、自分で図柄を考える場合は、既に頭の中で考えた図案を思い浮かべながら、それを板の上で再現していく方法もあれば、まずはビーズを敷き詰めて、その中から“間引く”といった方法で形を整えたり、変えたりといった方法もあり、ちょっとした空間認識力の訓練のように、結果として出来上がったものの意外性を楽しみながら完成させることもできる。こうした遊び方に多様な広がりがありながらも“ものづくり”も経験できるというのが、パーラービーズのまさに醍醐味だと感じた。子どもの知育には言うまでもなく、大人にも充分さまざまな効果があって楽しいパーラービーズ。幼い頃は“あんみつ姫”や“じゃじゃ馬娘”と呼ばれ、遊びと言えば、基本屋外で猿のごとく走り回り、ビーズや編み物といった女子力の高い遊びには一度も見向きすることがなかった筆者だが、気が付くと夢中になってしまっていた。