くらし情報『キヤノン「EF11-24mm F4L USM」技術説明会 - 世界最広角の超ワイドズームの魅力をディープに解説』

2015年3月23日 08:30

キヤノン「EF11-24mm F4L USM」技術説明会 - 世界最広角の超ワイドズームの魅力をディープに解説

その事に関してもよく質問を受けたのだろうか、11-24mmでF4になった経緯も語ってくれた。

「技術的には12-24mmでF2.8のレンズを作ることは可能で、その方がいいじゃないか、という意見も多くあった」と岡田氏。だが、一段暗くしてでも今までにない画角を提供したいというのが最終決定で、先に語っていたように顧客価値の創造といった観点からも、「今までにないものを」という狙いを優先した。実際、魚眼レンズを除いた中では「EF11-24mm F4L USM」は世界最広角である。

次にEF11-24mm F4L USMにおける設計技術について金田氏が詳細に解説した。金田氏が率いる開発センターは宇都宮工場に隣接しており、そこでEFレンズ、コンパクトカメラ、ビデオ、複写機などの光学設計を担当し、光学設計者、メカ設計者、電気設計者が所属しているそうだ。

EF11-24mm F4L USMの最大の特長は、11mmという非常にワイドな画角を実現するために作られたレンズの前玉部分、とくに一番前の「G1」と呼ばれている第1レンズは、EFレンズ史上もっとも大口径な研削非球面レンズになっているとのことだ。第1レンズを非球面にすることで、サイズを抑え、歪曲収差をきっちり補正している。

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