シリコンバレー101 (607) Apple Watchも話題だったけど、米ミレニアルズの関心の的はApple TV+HBO
"になって、ネットのオンデマンドサービスやストリーミングサービスを支持し始めた。
ミレニアルズ(18-34歳)がネットTVサービスを好むのは、彼らがYouTubeに親しんできた世代であるというのが理由の1つだが、もう1つ大きな理由がある。
以前、リーマンズショック後の景気低迷と就職難を経験したミレニアルズが大手銀行に不信感を抱いているという調査結果を以前に紹介したことがあるが、大手銀行に劣らずミレニアルズに嫌われているのがケーブルTV企業なのだ。独占的に近い立場を利用して、魅力あるコンテンツを持ったチャンネルと人気のないチャンネルをパッケージ化して売りつける。サポートの対応も悪い。ユーザーの声に耳を傾けず、ユーザーがサービスをコントロールするのを認めない。そんな姿勢を嫌って、ネット配信に期待しているのだ。
日本はTVの市場規模が大きいのに多チャンネル化に移らなかった珍しい市場である。
衛星放送によってチャンネルは増えたが、米国に比べると少ない。ネットやSNSで話題になる番組も多くは地上波キー局で放送されていて、基本的に誰でも視聴できる。話題のHBOのドラマをリアルタイムで見るためにケーブルTVのプレミアサービスを契約しなければならないというような悩みとは、ほぼ無縁だ。