2015年3月23日 15:02
NEDO、5mm角ながら25Gbps/chの伝送速度を実現した光トランシーバを開発
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と光電子融合基盤技術研究所(PETRA)は3月23日、シリコンフォトニクス技術を用いた、世界最小クラスとなる5mm角の小型光トランシーバ(光I/Oコア)を開発し、1Gbpsあたり5mWの消費電力、および1チャンネルあたり25Gbpsの伝送速度を実現し、かつマルチモードファイバを用いて伝送距離300mの高速データ伝送を実証したと発表した。
同成果はNEDOが推進する「超低消費電力型光エレクトロニクス実装システム技術開発」プロジェクトの成果の1つで、3月22日から米国ロサンゼルスで開催されている「OFC 2015(光ファイバ通信国際会議)」にて、3月26日(米国西海岸時間)に発表される予定だという。
送信用光I/Oコアは、光源(LD)、CMOSのドライバIC、光を出力する光ピン、および電気入力のためのTGV(Through Glass Via)付ガラスから構成されており、一方の受信用光I/Oコアは、受光器などを集積したシリコンフォトニクス集積回路基板、電気信号を増幅するCMOSのTIA(Trans Impedance Amp)-IC、光を入力する光ピン、および電気出力のためのTGV付ガラスにて構成されている。