セキュリティで考える法人PCの選び方 (1) 情報漏えい防止には"ヒューマンエラー"をカバーする対策が重要
「生体認証のメリットについてはだいぶ前から語られていましたが、やっと実用化の動きが活発になってきたと言えるでしょう。とりわけ静脈は体内情報なので偽造することが難しく、また認証時にセンサーに直接触れないため、衛生的で心理面のハードルも低いことから、多くの人々が利用しやすいと言えるでしょう」と大谷氏はコメントする。大谷氏は、PCやタブレットといった業務端末への不正ログインよりもさらに深刻なリスクとして、昨年より深刻な情報漏えい事件を引き起こしているパスワードリスト型攻撃などに起因するアプリケーションへの不正ログインを挙げている。その詳しい理由について、それらのリスクも踏まえて業務端末のセキュリティ対策を施すことができる生体認証を用いた最新のソリューションについては、次回の記事で詳細に解説したい。
○業務端末の便利で安全なモバイル運用を実現する富士通のソリューション
1. 手のひら静脈認証を内蔵したノートPC/タブレットを提供
富士通では、高い認証精度と高速認証の両立を実現した超小型の手のひら静脈認証センサーを内蔵した法人モバイルノートPC、タブレットをラインアップしている。これにより、複雑なパスワードによる認証が不要になり、PC/タブレットに手のひらをかざすだけで、ログインすることが可能になる。