猫と一緒に暮らすと人間の病気のリスクが減るって本当? - 獣医師が解説
猫はいつだって変わらず接してくれるので、落ち込んでいても猫の愛らしい動きをみていると嫌なことも忘れてしまいますね。
○孤独感を減らし、認知症の治療にも活躍
老齢期になり学校や仕事を卒業すると、社会的な関わりをもつ機会がへり、孤独に陥ってしまうことがあります。猫などのペットが孤独感を和らげることは多くの研究で明らかになっています。また動物と触れ合うことで認知症、うつ病、統合失調病などの症状を和らげる、抗がん剤治療への不安を緩和するという報告もあります。がん患者から、精神疾患まで、アニマルセラピーは幅広く応用されています。
○反対に健康を害するという報告も…
一方ペットを飼っている人の方が、心療内科にかかっている割合が高いという報告が、2011年にオランダの研究チームから発表されました。この研究では猫の飼い主だけでなく犬を飼っている人も心療内科にかかる割合が高いという結果が出ました。またこの報告では、他の疾患でもペットを飼うことによる健康面でのメリットはなかったとしています。
○まとめ
さていくつかの報告について解説しましたが、やはり猫による良い影響について科学的に証明するのは難しいようです。