セキュリティで考える法人PCの選び方 (4) 企業がセキュリティを見直すべき時代が到来
そして、このセンサーを内蔵した
UltrabookTMなどのモバイルノートPCやタブレットや、既に導入済の業務端末でも使用できるUSB外付けセンサーやセンサー内蔵キーボード・マウスも提供されている。
こうした高い信頼性と利便性を兼ね備える「手のひら静脈認証」は幅広い分野で活用されている。国内では、住基ネット(住民基本台帳ネットワーク)を始めとする公的機関、また、金融機関では渉外職員用にセンサーを内蔵したタブレットを採用したり、キャッシュカード不要のATMを実現したりしている事例もある。また、海外では、社会保険や年金の不正受給、健康保険証の不正な貸し借りを防止するために確実な本人認証を実現できる方式として採用されている事例もある。富士通によれば、2015年3月時点で、「手のひら静脈認証」を搭載した装置を全世界に向け累計41万台出荷しており、その登録ユーザー数は実に5000万人に達するという。静脈認証がそうしたセキュリティが求められる分野を中心に活用されているということを踏まえれば、その技術の信頼性をご理解いただけると思う。
○新たなセキュリティを考える ~時代は生体認証へ~
こうしたパスワードに代わる、もしくはパスワードと新たに組み合わせて使える認証技術が登場してきた一方で、ビジネスのオンライン化やデジタル化の進展により、個人情報や機密情報など企業が守るべき情報はますます増えていくことが予想される。