くらし情報『セキュリティで考える法人PCの選び方 (4) 企業がセキュリティを見直すべき時代が到来』

セキュリティで考える法人PCの選び方 (4) 企業がセキュリティを見直すべき時代が到来

──園田氏のこの言葉を受け止めて、担当者はこれからの企業におけるセキュリティのあり方として、従来の認証セキュリティのあり方を見直し、生体認証を始めとする新たな技術をぜひ検討してほしい。

○認証セキュリティの課題を解決する生体認証

1. 「記憶」や「持ち物」ではない「本人自身」による認証

生体認証は登録者個人が持つ網膜や音声、指紋、虹彩、顔、DNA、静脈などの情報を使って個人認証を行う技術。多くの方式が考案され、活用が進められているが、現在、広く一般に活用されているのは「指紋」と「静脈」の2つの技術となる。

2. 手のひら静脈認証の特徴と動作原理

静脈認証の中でも手のひら静脈認証は、指静脈などほかの静脈に比べ、静脈の本数が多く、複雑に交差しているため、高い認証精度をほこっている。また、手のひらには太い血管が走っているため、寒さによる血管の収縮といった影響を受けにくいというメリットもある。

3. 世界最小クラスの手のひら静脈センサーをノートPCやタブレットに内蔵

富士通は手のひら静脈認証のセンサーの小型化に取り組み、世界最小クラスの500円玉に近いサイズを実現した。このセンサーを内蔵したUltrabookTMなどのノートPCやタブレットを法人向けに提供している。
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