IPAの今月の呼びかけ(4月) - 新たなワンクリック請求の手口に注意を
○新しい手口1: 請求画面と同時にシャッター音が聞こえる
従来のワンクリック請求では、繰り返し請求画面が表示された。
これは、不正プログラムやウイルスが表示しているのではない。ブラウザが、攻撃者の作成したWebサイトの請求画面を表示しているにすぎない。今回の新しい手口では、この表示を行う際に、シャッター音を鳴らすというものである。これまでも、不正アプリの一部に、シャッター音を鳴らすようなものが存在した。しかし、ブラウザの閲覧だけで、スマートフォンのカメラ機能を使ったり、写真をネットワーク経由で送信することはできない。
IPAでは、ブラウザが請求書の画面を表示する際に、ユーザーがなんらかの操作をすることで、シャッター音の音楽データを再生していると分析する。つまり、まったくの擬音とみなすことができる。
では、攻撃者はなぜこのようなことをするのか。これは従来の手口で使われたIPアドレスや端末情報と同じと考えられる。ユーザーからすれば、写真を撮られることで、個人が特定されたかのように誤解してしまうのである。こうして、請求金額を振り込ませようとしているのだ。
○新しい手口2: 自動的に電話を発信させる
別な手口も登場している。