くらし情報『エアアジア8501便の墜落原因とは? 現代の航空技術が直面する問題を分析』

2015年4月4日 16:00

エアアジア8501便の墜落原因とは? 現代の航空技術が直面する問題を分析

QZ8501便の機種「エアバスA320」は最新技術を搭載した単通路型のベストセラー機で、自動操縦システムは計7台のコンピューターで構成されている。QZ8501便が赤道に近づく頃、ジャワ海上空の天候が悪化。管制官に連絡を取り、左への進路変更と上昇の許可を求めたが、周辺空域が混雑していたため、管制官はその要請を拒否。他機は違う高度を飛行中で約9,800メートルにいたのは同便だけだったため、パイロットは巨大な嵐を前に「進路を変更すべきか否か」の選択を迫られた。そして、QZ8501便は進路を左に変更。その後に急上昇した理由はいまだ解明されていない。

悪天候を完璧に回避するテクノロジーは今のところ存在しないが、紫外線レーザーを照射して前方にある水滴の散乱光を測定する探知装置が実用化に向けて研究が重ねられている。また、レーダーによる飛行監視システムには穴があり、航空機と管制官の位置情報の交信では間隔が10分以上開くこともあるが、エアリオン社が衛星と連動するシステムを2018年から運用開始予定。
地球全体をカバーする衛星が航空機からの位置情報を受信して管制官に送信するGPSのようなシステムで、飛行中の位置をリアルタイムで把握することができる。

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