2015年4月7日 10:55
糖尿病の予防・改善に発酵オタネニンジンが寄与する可能性が示唆
膵(すい)臓のβ細胞からのインスリンの分泌を促進して血糖値を一定に保つ役割をもつため、糖尿病の予防・改善を考える上で近年、注目されているとのこと。
同社が培養細胞を用いて試験した結果、インクレチンのひとつである「GLP-1」の分泌促進活性は、オタネニンジン抽出物よりも発酵オタネニンジン抽出物の方が強いことが明らかになった。また単一成分で比較した場合、Rb1と比べてM1の方が強くGLP-1の分泌を活性化することも判明しているという。
今学会ではさらに、M1によるGLP-1の分泌促進の作用メカニズムを解析した結果について発表。M1はMAPK(細胞分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ)などを活性化し、これらを通じた細胞内情報伝達によってGLP-1の分泌が活性化されていることが示唆されたとのこと。
同社は「発酵オタネニンジンに含まれる人参サポニン代謝物・M1は、消化管からのGLP-1分泌を活性化し、糖尿病の予防と改善に寄与することが期待できます」としている。
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