2015年4月7日 11:00
エジプト労働記 (43) 店員さんが持ってくるもの
と断りをいれ、店内の物色を再開しました。
一通り見てみたものの、これという1着はなかなか見つかりません。今日は収穫ゼロかも…と疲れを感じ始めたそのとき、ふと見上げた場所に飾ってあったアバーヤが目に入りました。え、すごくかわいい! 欲しい! しかしながら、そのアバーヤの装飾は紫系。残念なことに、私は紫が似合わないのです。
とはいえ、ここで諦めるのは悔しい。あるならば同じデザインで緑色のやつが欲しい…。そんな思いでさっきの店員さんに「あれと同じデザインで緑色のってありますか?」と聞いてみました。
そうすると店員さんから、「あるよ!」との答えが! 倉庫から探して持ってきてくれるとのこと。やった―!
ウキウキしながら待つこと数分。お兄さんが「これだろ」とドヤ顔で持って来たのは欲しいものと似ているようで似ていない1着。何と言えばいいのでしょうか、惜しい感じで似ていないもの。飾ってあるアバーヤは前面に装飾が施されているけれど、持ってこられたのは背面に似たような装飾がされているんです…。何だろう、この、「もやもや~」とした感じ。一応緑色だけど…。
お兄さんはなぜ、これを持ってきたんだろう。
こういう細かい差異は気にしないのかな…ともやもやと疑問は深まり、購買欲がどこかへ薄れていきます。