くらし情報『兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (6) 漫画家は怒り、編集者はスコップを持つ』

2015年4月7日 12:15

兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (6) 漫画家は怒り、編集者はスコップを持つ

兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (6) 漫画家は怒り、編集者はスコップを持つ
今回は漫画家と編集者の関係についてである。

漫画家と編集者と言えば、喧々諤々の打ち合わせを経て共に作品を作り上げているというイメージもあるかもしれないが、私と編集者のやりとりはあっさりとしている場合が多い。ネーム(ネタ)を編集に見せる→OKが出る(修正が入る場合もある)→完成原稿をチェックしてもらう→OKが出る(修正が入る場合もある)→データを渡す、これで終了である。月刊連載の場合、月2、3回のメールのやり取りで終わってしまうことも珍しくない。

連載当初は「ここはこうしたら良いのではないか」など修正を入れてきた編集も、3回目あたりになると「こいつは何言っても無駄だ」と思うのか、何も言わなくなる。私の担当は全員諦めが早いのか、私が諦めさせるのが早いのかわからないが、とにかくあまり修正が入らないのだ。描く側としては楽なのだが、あまりに何も言われないと本当にこれでいいのかと不安になるものである。

○編集者から修正が来た場合のワークフロー

では逆に修正が来た時はどうするかというと、まずひとりで怒る。
尋常じゃなく怒る。この話の面白さがわからないコイツが悪いとマジ切れである。冷静に考えて、自分が描いた漫画を読むのは、全員が読者と言う他人である。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.