2015年4月10日 08:00
"トイレダスト"、半数超の過程で、1gあたり百万個以上の菌検出
さらに、検出された菌の種類を調べたところ、トイレのホコリのみ、ニオイの原因となるブドウ球菌や、菌種によっては食中毒の原因になる可能性がある大腸菌群の両方が検出された。
○ホコリを加えた条件では菌数が約10倍に
トイレのホコリが菌に与える影響について調べるために、トイレのホコリに存在することが明らかになった大腸菌群とブドウ球菌にトイレットペーパーと綿を混ぜたモデルホコリ汚れを加えて培養した。24時間後の菌数を調べたところ、どちらの菌もホコリを加えなかった条件と比べてホコリを加えた条件ではその数が約10倍に増えていた。今回の結果から、トイレのホコリには多くの菌がいるだけでなく、ホコリ自体を栄養にしてさらに増えていることが確認された。
○尿に菌を加えると、アンモニアの発生量が約3倍に
同社が過去に行った「菌とアンモニア発生量の関係」に関する実験では、尿に菌を加えると、尿から発生するアンモニアの発生量が約3倍に増加することがわかっている。今回の検証では、トイレのホコリには多数の菌が存在することが明らかになった。ついつい「気になる」と思いながらも放置しがちなホコリだが、トイレのホコリの場合は、いやなニオイを増やす原因にもなるため、まめに取り除くほうが良いと言えそうな結果となった。
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