シリコンバレー101 (610) Atom x7搭載で小型・軽量になった「Surface 3」を使ってみて
これは表現に困るデバイスだ。Geekbench 3の結果で判断したら「非力」としか言いようがない。ところが、使ってみるときびきびと動作する。そんな時、私たちはとても便利なフレーズを使う。「Webページを閲覧したり、書類を扱ったりするには十分」。こう言っておけば、誤りではないが、Surface 3の体験を言い表せてはいない。
例えば、長時間の動画をエンコーディングするような作業にSurface 3は向かない。だから「動画編集もできる」とは書きにくいのだが、簡単な動画編集なら可能である。
むしろ撮影したビデオをそのまま整えてオンラインで共有するなら、とても使いやすそうなデバイスである。スペックを求めるPCユーザーにとってSurface 3のプロセッサは明らかに非力である。でも、スマホ/タブレット世代にとっては十分なパフォーマンスであり、むしろエネルギー効率に優れたプロセッサを採用することで実現したファンレスのスリムなデザインを歓迎するだろう。
「モバイル優先、クラウド優先」を掲げるMicrosoftの関心がどちらを向いているかは明らかだ。その点において、Surface 3はパフォーマンス、デザイン、機能のバランスに優れている。