GTC 2015 - DDNのバーストバッファテクノロジ
GTC 2015においてDDN(Data Direct Networks)のJeff Sissili氏が同社のバーストバッファテクノロジについて発表を行った。Data Direct Networksという社名になじみのない読者も多いかと思うが、同社はスパコン用の並列ファイルシステムのトップメーカーであり、独特の赤い筐体は多くのスパコンセンターで目に付く存在である。
従来のスパコンは多くの計算ノードを持ち、それらの計算ノードの必要とするディスクI/Oに耐えるR/Wバンド幅を持つディスクを設置している。京コンピュータで言えば、3階は計算ノードの筐体で埋まっているが、1階はディスク筐体で占められており、1TB/sを超えるR/Wバンド幅を持っている。
DDNの次世代ストレージのアプローチは、計算ノードと物理的なストレージを切り離して、少ない数のストレージで必要な性能を実現するというものである。
DDNはこの仕掛けを「Infinite Memory Engine(IME)」と呼んでいる。IMEのクライアントはコンピュートノード、あるいはI/Oノードに常駐し、I/Oコールをインターセプトする。