iOS 8.3でau版iPhoneはどう変わるのか
異なるキャリア間との相互接続開始時期は未定、VoLTE対応端末の少なさもあり、メリットをフルに享受できる日は当分先だ。
もっとも、au版iPhoneのユーザにとってのVoLTEには、音声通話以外にも大きなメリットがある。それが、音声通話とデータ通信を並行して処理する「コンカレント通信」だ。
ドコモやソフトバンクの3G回線(W-CDMA方式)はコンカレント通信に対応するため、通話しながらWEBブラウジングやメール送受信といったデータ通信を行うことができる。一方、auの3G回線に採用されている「CDMA2000」という通信方式は、音声通話とデータ通信を切り替えて使う仕様ため、Wi-Fi環境がないかぎりはその2つを並行処理できない。
一方、au版iPhone 6/6 PlusでVoLTEを有効にすると、3Gの音声通話とデータ通信機能は無効化され、以降はすべてが4G回線で行われるようになる。3Gへの切り替えが発生しないため、au版iPhoneでもコンカレント通信が可能になるというわけだ。
実際にau版iPhone(正確にはSIMフリー版iPhoneにau SIMを挿したもの、VoLTE有効化済)