男性目線では見つからない答えがそこにある? - 女子大生が考えたウェアラブルデバイス
○女子大生が考えることは"思いもしないようなこと"
リクルートテクノロジーズは2014年6月に女性をターゲットにしたデバイス「Lily」を開発。デザイン性を高めた一方で、機能をシンプルに抑えている。「着信が来たら振動する」「スマートフォンを忘れたらランプが光る」といった具合にだ。今回のプロジェクトでは、この機能をベースに「女性が身につけたくなるようなデザイン性」を追求したという。
塩澤氏いわく、女子大生にこのデバイスを開発してもらう過程を見ていて感じたことは、「男性目線では思いもしようなところを気にしていた」ことだそうだ。
「合コン中に時間を気にすると場の空気を乱すので、終電時間になったらバイブレーションで通知する」や「親からの電話は取りづらいので、3回着信があった場合にバイブレーションで通知する」といったシチュエーションから機能を考えていたという。
そうした考え方が「面白かった。気付きになった」といい、今回の試みは今後、グループ各社に共有して、実際のサービスづくりに活かしていく。
「(ウェアラブルデバイスの可能性について)今のところ、機能が先行して語られているので、利用者の使い方を意識できていなかった面が多いと思う。