くらし情報『25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (8) 中国経済7%成長鈍化の衝撃 – 中国人はどう動くのか?』

25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座 (8) 中国経済7%成長鈍化の衝撃 – 中国人はどう動くのか?

現在流通している「人民元」といっても通貨の世界では歴史はたかだか60年ほど。3000年の歴史と実績を持つ金から見れば「新参者」です。

ですから、「金」は「おカネ」という感覚が沁みついているのです。北京で出稼ぎで働く地方から来た労働者たちも、故郷の仕送りに、金のジュエリーを買い込みます。

○中国人の自己防衛は「金」を買うこと

その結果、金の需給統計を見ても、2014年中国経済の減速が加速した年でさえ、中国一か国で世界の年間金生産量3000トンほどのなかから800トン以上を買い込んでいたことが確認されているのです。ちなみに、インドも同じく800トン以上を買いました。この二か国で年間金生産量の55%を買い占めた勘定になります。

経済が減速して不安な状況の中国の場合は、バブルになったり、はじけたりすると人民元という紙幣の価値など、どうなるか分からない、という気持ちが強いのでしょう。
金を貯めて自己防衛することを無意識の中で実践しているのが中国人ということです。

○著者プロフィール

●豊島逸夫豊島逸夫事務所(2011年10月3日設立)代表。2011年9月末までワールド ゴールド カウンシル(WGC)

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