くらし情報『「日本留学が私の運命を変えました」 - ベトナムで少数民族支援ホテルを営むオーストラリア人の働き方』

「日本留学が私の運命を変えました」 - ベトナムで少数民族支援ホテルを営むオーストラリア人の働き方

その中で、少数民族が多く住むベトナム北部の山岳地帯「サパ」に辿り着き、ここでホテルを始めようと決心。開業資金を作るためにオーストラリアに帰国しIT関連企業で2年間働きました。貯めたお金をつぎ込んでサパの小さな古いホテルを買い、最初は1泊5ドルから事業をスタートさせました。

お客様にとっては、さまざまな民族の文化や暮らしを知ってもらう場所であるホテルですが、同時に、スタッフとして雇う少数民族の若者たちにとっては山岳地帯において貴重な現金収入を得られる場です。お陰様で沢山の方に利用して頂き、現在は従業員も増えました。今は労働に見合った給与を渡すのはもちろんのこと、彼らに英語やサービス技術などを教え、ハノイ市内のカフェでの研修を通して都会での暮らしを体験する機会も与えています。北海道で心に思い描いた「民族支援ビジネス」が、少しずつではありますが、形になってきていると感じています。

■現在のお給料はどうですか?

私は情熱さえあれば、お金は関係ないと思っています。
いくら高いお給料をもらっていたとしても、朝起きた時に「今日も会社に行かなければならない」と憂鬱になるような生活は御免ですね。そういう意味で、今の仕事にはこれ以上ないほど満足しています。

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