「日本留学が私の運命を変えました」 - ベトナムで少数民族支援ホテルを営むオーストラリア人の働き方
給料面ではオーストラリアで働いていた時が最も高かったのですが、毎日同じルーティーンを繰り返すことが苦手なので、その仕事をずっと続けたいとは思いませんでした。
■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?
頭に思い描いていたビジョンが形になる瞬間が一番ワクワクします。ビジネスパートナーのベトナム人デザイナーと相談しながら、こういう家具を作って、この場所に置いて、サパで買った布でこんなクッションを作って……と頭の中で組み立てていたアイディアが、実際にホテルやカフェで形となって完成し、そこでお客様がそれぞれの時間を満喫している姿を見るのが何よりも楽しいです。
またホテルやカフェの従業員は、山岳地の少数民族の若者を雇っています。貧しくて満足な教育を得られなかった彼らが、英語を覚えてお客さんと話をしたり、料理技術を上げたりする姿を見るのも非常に喜ばしいことです。
■逆に今の仕事で大変なこと、嫌な点は?
強いて挙げれば、プライベートとの境界線がないところでしょうか。ハノイの外国人コミュニティはとても小さく、皆が知り合いなので「あのカフェのピート」という看板が常に付きまとうため、悪いことはできません(笑)。