MacとiPadの悦楽生活50 #EtsuMac50 - 17 MacBookのキーボードを試す
という音を鳴らせながらのタイピングになってしまいます。「キーを叩いている」という意識は存分に味わうことができますが、キーを押し下げても指して戻る力が強くないため、あまりテンポ良いタイピングができません。だんだん力を抜いていくと、そのパチパチ音が軽減されていき、前述の指先へのフィードバックに意識が向いていきます。すると、そのフィードバックを得て次の打鍵に進んでいくようになり、スムーズさが増していくのです。
今までのタイピングがスタッカート(跳ねるように演奏)だとすれば、MacBookのキーボードはスラー(滑らかに)という感覚と言うべきでしょうか。
あれ、割ともう、このキーボードが大好きな自分がいることに気づかされます。滑らかに、優雅に。なかなか良いじゃないですか。
今後、このキーボードが他のモデルにも波及するかもしれませんが、個人的には大歓迎です。
松村太郎(まつむらたろう)ジャーナリスト・著者。米国カリフォルニア州バークレー在住。インターネット、雑誌等でモバイルを中心に、テクノロジーとワーク・ライフスタイルの関係性を執筆している。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ビジネス・ブレークスルー大学講師、コードアカデミー高等学校スーパーバイザー・副校長。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura