2015年4月24日 11:51
金融機関をかたるフィッシングサイトが4月に急増 - 警視庁が注意喚起
警察庁は4月21日、オンラインバンキング利用者を狙ったフィッシングサイトが増えていることを明かした。
発表によると、警視庁は2015年の1月下旬に金融機関のフィッシングサイトを観測した。その後、いったん消息したものと思われていたが、4月中旬以降に再び増加しているという。下の図は、警察庁が観測した国内の金融機関のフィッシングサイトの件数だ。
観測されたフィッシングサイトは、金融機関のWebサイトを模したもの。正規サイトと比較すると、Webサイト自体がSSL/TLSで暗号化されていない、アドレスに「.cn.com」のドメインが含まれている、といった違いがある。
また、1つのサーバーに複数のURLでフィッシングサイトが稼動している状況や、同一のURLでIPアドレスを変えながらフィッシングサイトが稼動している状況も確認されているという。
警察庁は、2014年にフィッシングサイトの増加について注意喚起を行っている。
フィッシングサイトは減少と増加を繰り返していることから、オンラインバンキングなどを利用する場合には、常に注意を払う必要があると呼びかけている。
○フィッシングサイトの被害に遭わないための対策
フィッシングサイトへの誘導は、主に電子メールによって行われることから、以下のような対策が有効だとされている。