エアバス、A330neoのシャークレット製造を大韓航空グループに選定
エアバス(本社: 仏トゥールーズ)はこのほど、大韓航空グループの航空宇宙事業本部が、A330neoファミリーに装備される大型のウイングチップ、「シャークレット」を製造するサプライヤに選定されたことを発表した。
大韓航空航空宇宙事業本部は今後、新しい複合材製のシャークレットを韓国の釜山で製造し、仏トゥールーズのA330ファミリー最終組立工場に供給する。A330neoの主翼幅はこのウイングチップによって、既存のA330ceoの60.3mから64mの長さになる。これにより抵抗を減らし、揚力が増加するという。
A330neoはロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000と、シャークレット、そして空力性能の強化、新しい客室装備によって、既存のA330ceoと比較して1座席当たりの燃費を14%削減。A330neoは同サイズの航空機の中で最もコスト効率の優れた広胴型機となり、航続距離も最大400海里(740.8km)延長される。A330neoはまた、その他のエアバス・ファミリー機と高い運航共通性を保持している。引き渡しは2017年第4四半期の予定。
エアバスと大韓航空航空宇宙事業本部は25年以上に及ぶパートナーシップを築いており、現在、様々なエアバス航空機プログラムに参加し、A320ファミリーのシャークレット、A330ファミリーの胴体パネル、床面の組み立て、A350 XWBの複合材製貨物ドアなどを製造している。