Cortex-A15比で最大3.5倍の性能向上はどのように実現しているのか? - ARM、Cortex-A72の詳細を公開
またL2は共有になる関係で、効率改善のためにあえてHigh-Bandwidth向けのTuningが施されたとの事だ。また共有L2キャッシュにおいてキャッシュコヒーレンシを管理するACP(Acclerator coherene port)も作り直されたとの事である(Photo11)。
●ARMコア搭載プロセッサを採用したサーバは2016年以降に本格立ち上がりか?
次に性能評価の結果がいくつか示された。まずは同じプロセスノード・同じ動作周波数でCortex-A57とCortex-A72を比較したもので、項目によって当然差はあるが、最低でも16%、最大で50%もの性能差があるとする(Photo12)。次が興味深いのだが、サーバ向けとしてXeon/Xeon Dとの比較である。まず20Thread同士の比較と言うことで、SPECint_rate 2006の結果がPhoto13である。
2.3GHz駆動のXeon E5-2650 v3と2.6GHz駆動のXeon E5-2660 v3と、20コアのCortex-A57/A72を比較した結果(Photo13)であるが、まだHaswellには及ばないにしても、Cortex-A72ではかなり近いところに来ているというのがARMの主張である。