くらし情報『Cortex-A15比で最大3.5倍の性能向上はどのように実現しているのか? - ARM、Cortex-A72の詳細を公開』

Cortex-A15比で最大3.5倍の性能向上はどのように実現しているのか? - ARM、Cortex-A72の詳細を公開

とDell Venus 11 Pro(Turbo時2GHz駆動)の2つの製品を使い、動作周波数と消費電力の関係を調べた結果がこちらである(Photo17)。Turboをフルに利かせるとそれなりに消費電力が増えるし、こまかくThrottlingが入るのはやむをえないところであるが、2GHz駆動ならコアあたり4W(パッケージ、つまり周辺回路も含むと5W)、2.6GHz駆動だと7W程度という測定結果を得ている。これを元に、2GHz駆動のCore-Mと、2.5GHz駆動のCorte-A72コアの推定値と比較したのがこちら(Photo18)。ものによって性能差はあるが、概ね20%未満といったところで、そう悪い数字ではない。特にMulti-Threadの場合、同じ4Wの枠内でCortex-A72は4コアをフルに使えるので、結構な性能差になっており、高密度サーバなどには適しているという見方は十分可能だ。

実際にはまだCortex-A72を実装した製品が存在しない(早くて年末であり、特にサーバ向けは2016年以降になるだろう)から、これはあくまで参考値でしかないが、ARMがこの分野にそれなりのシェアを獲得できると踏んでいる根拠の1つがこの性能の高さ、という事は理解できる。

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