楽天モバイルが新製品・新サービスを発表 - MVNOのMNO化が進む?
とはいえ、MVNO全体で見ると、楽天やCCCなど、異業種で大きな影響力を持つグループ(日本郵便がMVNO事業に参入するという噂もある)が台頭しつつある。海外ではグーグルがMVNOに参入し、アップルもApple SIMでキャリアを仮想化する仕掛けを導入するなど、新たな動きも見られる。
今後はこうした異業種出身のグループが独立系のMVNO事業者を飲み込み、MNO的な存在になっていくのではないだろうか。そうなった場合、回線を提供する側のMNOが接続料などでどのような対策を取ってくるかは未知数だが、いずれにせよ、楽天モバイルの動向は注目に価するだろう。
なお、総務省はMVNOが通信事業全体の10%程度を占めてほしいと希望しているが、平井副社長としては20%程度まで行けるのではないかという予想を披露。MVNO業界全体でタッグを組み、割高なローミングの改善や端末の共同仕入れ、楽天が参加する新経済連盟も含め、政府に対して規制緩和要求を行っていくなどの対応を考えていきたいとした。MVNO業界内での再編や、MNOなどに対し、業界全体での動きなどにも注目したい。
(記事提供: AndroWire編集部)