くらし情報『シリコンバレー101 (612) データが伝えるベースボールの面白さ、MLB観戦を変える「Statcast」』

2015年4月27日 10:26

シリコンバレー101 (612) データが伝えるベースボールの面白さ、MLB観戦を変える「Statcast」

例えば、背の低いリンスカムがなぜ剛球を投げられるのか? 答えは「全身をしならせ、強く踏み込んで投げているから」なのだが、これまで解説者にそう言われても、どの投手も身体をしならせて投げているから、そのスゴさにピンとこなかった。しかし、Statcastなら「身体をしならせる」違いがはっきりとわかる。

Statcastを使って、MLB.comがフィラデルフィア・フィリーズの巨漢投手アーロン・ハラングとリンスカムを比べている。ハラングは身長6’7"だが、リリースした瞬間のボールとプレートの距離は5’8"しかない。身長の86%の長さだ。その結果、ストレートの速度は88マイル止まりで、しかも伸びがない。ハラングの名誉のために付け加えておくと、86%はメジャーリーグ投手の中では悪くない数値だ。リンスカムの数値はレベルが違う。
身長5’ 11"に対してプレートからボールの距離は6’9"。なんと身長の114%に達するダイナミックなフォームから投げられるボールはよく伸び、ハラングと同じぐらいの球速でもホームベース上でのスピードでは上回るから、バッターには剛速球に見える。ちなみに、現在メジャー最高のハードボーラーであるアロルディス・チャップマンは身長6’4"の恵まれた体格で、しかもプレートからボールの距離は7’3"(身長の115%)

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.