京セラの2015年3月期通期決算、2期連続の過去最高売り上げを達成
同社の代表取締役社長である山口悟郎氏は、次年度となる2016年3月期について、「売上高は過去最高となる1兆6000億円。ファインセラミック部品関連以外で増収を見込んでおり、10%以上の税引前利益率を目指す」と説明。スマートフォン向け部品で前年度比約30%に売上拡大を見込むほか、自動車関連製品としてLEDヘッドライト用セラミックパッケージや各種電子部品、車載用液晶ディスプレイなどの幅広い製品提供を進め、中でもECU基板向け基板やカメラモジュールでは約30%、車載用コネクタでは約50%の成長が見込めることから、同約10%増となる3000億円の売り上げを目指すとした。
また産業機器では、半導体製造装置向けファインセラミック部品やLED用サファイア基板などを強化していくことで、ファインセラミック部品事業として前年度比約12%の成長を、プリンティングデバイス事業もサーマルプリントヘッドやインクジェットプリントヘッドなどが伸びるとの期待から、約21%の成長を目指すとする。さらに国内の太陽電池市場の縮小が予想される環境・エネルギー関連事業については、住宅用として、単結晶セルの高効率化を図っていくほか、直流充電で効率を向上させた蓄電システムを投入。