くらし情報『生まれ変わったアジレント・テクノロジーの戦略 - ダコとのシナジー効果で総合分析・診断メーカーへ』

2015年5月11日 10:33

生まれ変わったアジレント・テクノロジーの戦略 - ダコとのシナジー効果で総合分析・診断メーカーへ

やICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析計) など、どちらからと言えば化学分野の分析が得意な企業だった。今でも化学分析のイメージが強いかもしれないが、同社は大きく変化を遂げてきた。同社のLC(液体クロマトグラフィー)や液体クロマトグラフ質量分析計(LC/MS)は製薬業界でその存在感が高まっている。さらには、ライフサイエンス研究に欠かせない技術や製品もある。たとえば遺伝子の発現量を調べることのできる「DNAマイクロアレイ(DNAチップ)」がそうだ。アジレントのDNAマイクロアレイの基礎となったのはアジレントの前身であるHPのプリンタで使われたインクジェット技術だそうだ。インクの代わりにDNAをチップに吹き付けることで高性能なDNA分析用チップを作り出しことに成功し、DNAマイクロアレイの大手メーカーとなっている。同社はライフサイエンス分野の分析でも活躍中だ。


アジレントの現在のビジネス戦略のキーワードの1つが「臨床診断」だ。化学分析から始まった同社だが、得意芸であるクロマトグラフィー、質量分析技術も、ヒトの唾液や尿、血液中のアミノ酸、糖鎖など様々な成分の量を測定するのに有効な分析機器である。

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