巨人Intelに挑め! - 80286からAm486まで (1) AMDとIntelの確執の起源
○Intelの成功の裏にAMD有り
私がAMDの社員であったことで誇れることは、AMDのCEOであったJerry Sandersが常々言っていた"競争のみが革新を生む"という言葉のように、AMDとIntelが常に競合していたために、両社の技術革新が加速され、結果的には顧客に対し大きな価値を生んだという点である。
前置きが長くなったが、Intelの4004発表後、CPUは8ビットの8080の時代となり、これが16ビットの8088(外部バスは8ビット)、8086と発展していった。 当時、PCと言う概念はなく、IBMがPersonal Computer(いわゆるパソコン)と言う製品を発表し、それが爆発的な発展を遂げるまではAMDもIntelも汎用メモリ、汎用ロジックなどの製品が主体のビジネスであった。
当時のコンピューター産業の中心はメインフレームのIBM、DECとその互換のBUNCH(Burroughs、UNIVAC、NCR、Control Data Corporation、Honeywellの頭文字)、などの米国東海岸の企業が中心であり、シリコンバレーの半導体会社はあくまでもベンチャー系の亜流であった。