カシオ、2015年の時計戦略と次なる一手は!? - 時計事業部長に聞いてきた
○国内時計メーカーの主戦場はエレクトロニクスへ
スマートアクセスなどは、分かりやすい例だろう。りゅうずという昔ながらのインタフェースで針を操作して、例えばホームタイムを設定する(秒針を都市コードリング上の任意の都市名に合わせる)と、時分針が同時に回転を始める。
基本的にそれぞれの針がもっとも少ない移動距離になるよう回転するため、針によっては逆回転することもある。これはデジタル制御だからこそ可能な機能であり、「針の回転」はアナログ表現だ。
そして、2014年のBASELWORLD(スイスのバーゼルで行われる世界有数の時計見本市)で、世界初のGPSハイブリッド電波時計G-SHOCK「GPW-1000」と、同社アナログウオッチ初のスマートフォン連携機能を持つEDIFICE「EQB-500」が参考出品される。
トピックとなりやすい「GPS」「スマートフォン」というキーワードが注目を集めたが、それは結果的に世界最小モーターや高密度集積回路など、カシオのアナログムーブメント技術をアピールすることにもつながった。
同年9月に国内で行われた秋冬の新製品発表会では、OCEANUS「OCW-G1000」