カシオ、2015年の時計戦略と次なる一手は!? - 時計事業部長に聞いてきた
●GPSウオッチとスマートフォン連携で世界市場へ
○GPSウオッチとスマートフォン連携で世界市場へ
一方、日本のメーカーはもう国内市場で争っていても仕方がない、と増田氏はいう。ジャパンブランドを武器として、世界市場へ今まで以上に積極的に乗り出していくべきだ、と。
電波時計は「標準電波」を使用して時刻を合わせるが、この標準電波が使える地域は限られている。例えば、カシオの電波時計が多く搭載している「マルチバンド6」は、日本(福島局/九州局)、アメリカ、イギリス、ドイツ、中国の周波数帯(40kHz~77.5kHz)への対応となっており、世界中どこでも使えるわけではない。したがって、最新の電波ソーラーモデルも海外では売りにくいという現実があった。
しかし、GPS電波受信やスマートフォンリンク機能を持った時計なら、その地域は飛躍的に広がる。GPSは基本的に空の下であれば受信できるし、スマートフォンリンクは電話さえつながれば屋内でも使える。いわば世界中の国々が市場なのだ。
増田氏「この3月から(編注:2015年3月)、世界各国の空港と機内誌でGPW-1000、OCW-G1000、EQB-500のプロモーションを展開しています。