障害時にもサービスに影響しない高可用性分散システムPAXOS Solutions -- Japan IT Week 春 2015
そのベースとなっている技術が「PAXOSアルゴリズム」だ。
○PAXOSアルゴリズムを容易に実装できるソフトウェア
クラウドシステムでは、複数のサーバプロセスで同一の機能を提供して信頼性を高めている。しかし問題は、これらのサーバ間でどのように整合性を保つかという点だ。
「一般的なクラスタリング技術は、アクティブ/スタンバイの形式を採用しています。障害が発生した場合には、スタンバイ側が機能を肩代わりしますが、アクティブ側が復旧するまではバックアップは存在しないことになります。数年前に発生した証券取引所のシステム障害は、この仕様が原因とされています。PAXOSアルゴリズムは、機器の故障を前提として、整合性を保ったまま複数のノードを協調動作させることができる技術で、こうした障害が発生しにくいのです」(渡邊氏)
ただし、PAXOSアルゴリズムを正しく稼働させるためにはいくつかの問題があり、システムに実装するのは容易ではない。そこでトライテックは、特許取得済のアイデアを基にPAXOSアルゴリズムの実装上の課題を解決するフレームワークを開発。
安価にシステムの信頼性と可用性を高めることのできるソフトウェアパッケージ「PAXOS CORE」